2016年9月1日
中東イラク情勢。イスラム過激派組織イスラム国による混乱は、イラク国内に暮らす市民であるイスラム教スンニ派、シーア派双方の衝突をあおり、イラクから欧州方面へ脱出する人々が後を絶ちません。仲介者を通し最初は家族全員での越境ではなく父親や若者など現地での機動力となる人たちが先にわたり、追って家族を呼び寄せる流れが多く見られます。まさに民族大移動の様相となっています。写真はイラクに暮らすイスラム教シーア派の市民。
渡部 陽一
静岡県富士市生まれ。 学生時代から世界の紛争地域の取材を続け、イラク戦争では米軍従軍（ＥＭＢＥＤ）取材を経験。これまでの主な取材地はイラク戦争のほかルワンダ内戦、コソボ紛争、チェチェン紛争、ソマリア内戦、アフガニスタン紛争、コロンビア左翼ゲリラ解放戦線、スーダン、ダルフール紛争、パレスティナ紛争など。
